普段,私たちが手にする紙幣には,様々な偽造防止技術が盛り込まれています。
なぜ偽造されるのか・・・紙幣の製造原価は紙幣として通用する金額よりはるかに安いからです。
1万円札を作るのに1万円の費用がかかるのでは偽造する人はいないでしょう。
貨幣の価値は,発行する銀行や政府の信用で成り立っています。
その信用を保つには偽造を防ぐ必要があるのです。
それでは,世界各国の偽造防止技術をご紹介しましょう。

日本語の書籍は読んでいないため,思い違いがあるかもしれません。(^^;)
ご了承ください。

Ascending Serial Number
拡大紙幣番号
紙幣番号の高さや幅が,少しずつ増加していくもの。
水平方向,垂直方向があります。
★使用国例:シンガポール



Bar Code and Numerals
バーコード
バーコードが印刷されていて,
主に銀行のチェック用に使用されます。
磁気インクが使われることもあります。
後述の不可視印刷と併用される場合もあり。
★使用国例:カナダ
紙幣未入手



Colored Fibers
カラーファイバー
原紙のパルプ混合時に,着色された繊維を混ぜ合わせて製造します。
通常,赤・青・緑の着色繊維が用いられます。
配列はランダムですから,同じ物はまずありません。
★使用国例:ブラジル



Embedded Security Thread
セキュリティ・スレッド
原紙の乾燥時に埋め込まれる強化糸。
磁気を帯びている場合もあります。
透かすと黒い線として見えます。
★使用国例:モザンビーク



Face-Back Optical Registration Design
透過デザイン
顔や模様などのデザインが,表裏に分かれて描かれており,
透かすことにより,正しいデザインとして表現される。
★使用国例:モンゴル?
調査中



Foil Imprints
箔押し
接着剤などで紙幣に箔押しされています。
イメージがデザインされることもあります。
★使用国例:フランス



Hologram
ホログラム
見る角度によって図柄や色が変化する
レーザー印刷技術を使用したもの。
★使用国例:シンガポール



Invisible Printing
不可視印刷
通常は見えませんが,強い直射日光や,紫外線の下では
見ることができる隠れた印刷です。
★使用国例:調査中
調査中



Latent impressions
潜像
特定の角度で見ると,
文字や図が浮かび上がる印刷。
★使用国例:日本
2千円札に使用されています。
表面左下の模様に「2000」
裏面右上に「NIPPON」の文字が
隠れています。
実際の2千円札でご確認ください。



Metallic Ink
メタリックインク
金属の美しい「つや」を持った特殊インク。
★使用国例:フランス



Micro Printing
マイクロ文字
非常に小さな文字を印刷する技術。
連続して印刷し,1本のラインのように見せてデザインすることもある。
偽造された場合,この部分が
かすんだりして不鮮明となる。
★使用国例:日本

 ↑1万円札 裏面 最下部
「NIPPON GINKO」が繰り返し印刷されています。
1万円が手元にない場合は,
1000円札,5000円札にもありますのでご安心ください。(^^;)

1000円札の場合は,表面 右下のラインの一部です。
また,同じ1万円札などでも初期の紙幣(番号が黒文字)には
この技術は使用されていません。



Optically Variable Ink
光学可変インク
インクが特別なパターンで印刷されており,
特定の角度で見ると,模様が現われます。
★使用国例:日本
2千円札に使用されています。
表面 左端と右端にピンク色の模様が隠れています。
角度を変えて発見してください。



Raised Marks
識別マーク
盲目の人たちの紙幣識別のために使用されます。
点字をデザインしており,
指で触って識別できるように盛り上げ印刷や,
すかしを用いて凹凸をつけたりします。
★使用国例:日本
日本では紙幣の表面左下にあります。
1000円は「あ」,5000円は「い」,10000円は「う」,
2000円は「に」を図案化した点字です。
2000円札は表面右下にもあります。



Segmented Security Thread
セグメント・セキュリティ・スレッド
原紙の製造時に帯(または糸)が埋め込まれ,
その後,一定の間隔で帯や糸が表面に現われるように加工したもの。
右の図の赤い矢印の部分が表面にでている部分です。
透かしてみると1本の帯であることが確認できます。
日本では図書券やギフトカードに用いられています。
前述の「セキュリティ・スレッド」と似ていますが,
セキュリティ・スレッドは埋め込まれていて,
表面には露出していません。
また,「箔押し」は,部分的に箔押しされているだけなので,
透かしても1本の帯や線として見ることができません。
★使用国例:シンガポール



UV-Ultraviolet
特殊発光インキ
ブラックライト(紫外線)を当てると,
そのインクの部分が発光します。
★使用国例:日本
日本では紙幣の印章(印鑑)部分に使用されています。
ブラックライトに反応してオレンジ色に光ります。
2000円札では,もう1ヶ所増えました。
増えた部分は黄緑色に発光します。
ブラックライトはカラオケボックスなどの照明として
使用されていますから,試してみてください。
暗いところで白いTシャツなどがボワ〜っと
発光するような状況でブラックライトが使われています。



Watermark
透かし
偽造防止の代表的な技術です。
原紙の製造過程の最後に入れます。
透かすと文字や図像が現われますが,
近年では濃淡がつけられるようになり,
以前よりも高品質の透かしが
入れられるようになりました。
★使用国例:日本 ほか多数
みなさんご存じの技術ですね。
お札だけでなく,高級な紙にも
透かしが入っているものがあります。



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